抹茶・日本食材

米国の抹茶ブームをどう商機に変えるか|市場と販路の作り方

2026.07.17
抹茶

抹茶は、いま米国で最も勢いのある日本発の食材のひとつです。カフェのラテから小売、ECまで需要が広がる一方、供給が追いつかず価格は上昇。ブームを一過性で終わらせず商機に変えるには、市場の実態と、供給難の中での売り方を正しく押さえる必要があります。

数字で見るブームの実態

日本の緑茶輸出はFY2025に13,125トンと前年比42%増、金額では847億円と前年の約2.2倍に達しました。うち抹茶を含む粉末茶が輸出量の約7割を占め、最大の輸出先が米国です。抹茶が緑茶輸出全体を牽引している構図がはっきり表れています。

なぜ品薄なのか

抹茶の原料である碓茶(てん茶)は、日本の茶葉のうちわずか6%ほど。茶農家は2000年の約5.4万戸から2024年には約1.2万戸へ減り、担い手の高齢化も進んでいます。石臼は1時間に約40グラムしか挽けず、増産にも限界があります。2024年の猛暑で収量が落ち、京都の碓茶取引量は前年から約4割減少しました。需要が伸びる一方で供給は簡単には増えず、価格は上がっています。

販路の作り方

  • カフェ・飲食:ラテやデザート向けに、味と色が安定した業務用グレードを継続供給する
  • 小売・専門店:産地(宇治・西尾など)や等級を明記し、贈答・自家需要の棚を狙う
  • EC・DTC:物語と淹れ方まで伝え、ブランドとして直接ファンを作る

品薄の時代の差別化

供給が絞られる局面では、「安定して届けられること」そのものが価値になります。等級や産地の透明性、有機・JASなどの認証、そして欠品させない供給体制。ブームに乗って安売りするより、品質と信頼で選ばれる関係を作ることが、長く売れ続ける近道です。

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